【DOBOTパッケージ紹介】協働ロボット溶接パッケージ『DOBOT ARC』についてご紹介

  1. DOBOT(ドボット・ドゥボット)について
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記事をご覧いただきましてありがとうございます。フレアオリジナル高橋です。
今回は、新製品のDOBOT(ドボット、ドゥボット、ドゥーボット)の溶接ソリューション、『DOBOT ARC』をどんな商品なのかまとめましたのでご紹介したいと思います。

協働ロボットの溶接とは?

溶接業界では人口減少に伴い労働力不足が深刻化しており、溶接業界だけでなく製造業全体も34歳以下の若年就業者が20年前に比べ約7%減少するなど人手不足です。(参照:日本物流新聞)

人手不足慢性化の解決策として、ロボットによる自動化に注目が集まっています。
溶接ロボットといえば産業用ロボットが一般的かと思いますが、最近では協働ロボットでの溶接も広がりつつあるようです。

(参照:日本物流新聞)

産業用とのちがい

協働用ロボットでの溶接は、産業用ロボットよりも省スペースで行うことができます。
産業用ロボットは人や物との接触を避けるため対策として広い面積と安全柵が必要ですが、協働用ロボットは接触を避ける安全対策が施されているため柵が不要で省スペースで設置できます。

また、協働用ロボットは動作指示がしやすくプログラミングが必要ありません。

↓産業用溶接ロボット

↓DOBOT ARC

溶接用協働ロボットが使われるシーン

協働ロボットは、大量生産にも役立ちますが、産業用ロボットとのちがいとして多品種少量生産の品に対しても活躍できます。
通常では、毎日行わずたまにやるといった内容の溶接は、熟練技術者による手作業で溶接することになります。
ですが技術の継承が難しく属人化しやすい手溶接などの作業は、熟練技術者の高齢化やなり手不足により人手不足に陥った際に受注ができなくなってしまいます。
しかし、協働用ロボットは、動作を覚えさせるのが簡単で、一度設定してしまえば熟練技術者に近い動きを再現することができます。

↓ダイレクトティーチングの例

 

以下より、弊社の溶接用協働ロボット『DOBOT ARC』についてご紹介したいと思います。

DOBOT ARCとは?

DOBOT ARCは、中国を拠点とするロボット開発メーカーDOBOT Roboticsが製造する協働ロボットアームの溶接パッケージです。

https://welder.roboticslabo.com/

DOBOT ARCの特徴

コンパクトで設置が簡単

DOBOT ARCの本体は最軽量のもので16.5㎏と軽く、一体となっている台車に電源とコントローラーが収納できるため移動が可能です。
従来の産業用ロボットのように広いスペースを要せず、設置場所にとらわれることなく様々な現場に持ち込むことが可能です。
産業用ロボットよりもリーズナブルで、設置するためのスペースを作る必要がないので導入しやすくなっています。

技術再現度が高い

DOBOT ARCは、C言語やPythonを使用したカスタマイズも可能ですが、ロボットアームを直接手で動かして動きを記憶させるダイレクトティーチングが可能です。
正確な軌道、速度で動くため熟練技術者の動きを簡単に模倣させることが可能です。
溶接技術者と作った各種素材や板厚のデフォルトデータがあるので溶接設定も簡単です。
一度デフォルトデータからより詳細な設定を行えば、以後の溶接設定は素材及び素材の厚みを入力するだけで設定が完了します。

ティーチングの簡略化により、技術力を要する小ロットの製品も製作可能となります。

対応溶接方法

CO2溶接

CO2溶接とは、金属を加熱する際にCO2ガスを使用する溶接方法です。 溶接ときくとイメージする火花が飛び散る溶接です。
鉄を溶接するのによく用いられ、厚い鉄製品によく使用されます。

 

TIG(ティグ)溶接

TIG溶接は、CO2溶接とちがい薄い鉄やステンレスでもきれいに仕上げることができます。
ただし、強度をつけるにはフィラーワイヤーが必要になりますが、フィラーワイヤーを送る作業は職人技で習得するのに5年かかります。
それを解決するのがDOBOT ARCのフィラーワイヤーを自動で送る機能です。他社製品にはない機能となっており、日酸TANAKA株式会社とのコラボにより可能となりました。

 

ウェービング4種類対応

サインペンモード
トライアングルモード
スパイラルモード
台形モード

アームがすべてのDOBOT CRシリーズに対応

DOBOT CRシリーズとは、DOBOTが開発したロボットアームのシリーズです。
こちらの記事でDOBOT CRシリーズについて詳しく紹介されています。(CRシリーズ製品紹介

DOBOT CRシリーズは、SafeSkin(セーフスキン)という特許を取得している機能があります。SafeSkin(セーフスキン)の機能は、人などにぶつかりそうになると停止する高度な安全センサーです。
SafeSkin(セーフスキン)により高い安全性が確保され、安全柵が不要で人が近くにいても作業ができます。

オプション

L-ROBOT

LINKWIZ株式会社製のLROBOTをDOBOT ARCに追加することで、 ワークごとの寸法公差の違いがあっても自動的に軌跡補正し、修正ティーチングをしないで溶接可能になります。
3Dスキャンによって溶接対象物をスキャンし、形をとらえることでわずかなちがいにも調整を行います。

二軸ポジショナー

日酸TANAKA株式会社製の二軸ポジショナーをDOBOT ARCに追加することで、溶接開始信号を受信し自動的に回転させることが出来ます。
溶接物を固定化したまま回転させることができ、パイプのつなぎ目やパイプのフランジ溶接など筒状のものを溶接するときに活躍します。
従来のポジショナーのように足でペダルを踏んで回転させることも可能です。
コンパクトでスタイリッシュでありながら、200kgまでのワークを固定可能です。

まとめ

  • DOBOT ARCは移動式でコンパクトなため設置場所にとらわれない
  • DOBOT ARCはダイレクトティーチングによる技術者の再現が可能
  • DOBOT ARCはフィラーワイヤー付きTIG溶接が可能

ロボットによる溶接により、労働者の安全性の向上や、一貫した高い精度の品質と生産性の向上を行うことができます。
導入に初期費用はかかりますが、長期的に見れば品質改善によるコスト削減や労働時間の削減、不良品の減少など経済的なメリットとなります。

私は溶接の協働ロボットというのをまったく知らなかったのですが、調べていくほどに将来の製造業におおいに活躍すると思いました。

製品ページはこちら

 

【無料出張デモ体験も受け付けています】
無料デモ体験では、展示会ではお見せ出来ない実際に溶接しているところまでご覧いただけます。
https://welder.roboticslabo.com/contact/

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(株)フレアオリジナル高橋

2023年4月にフレアオリジナル入社。
ロボット事業は未経験。
記事を書いていく中で学んでいこうと思います。

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