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フレアオリジナル代表の田中です。
今回もDOBOT(ドボット、ドゥボット)についてまとめていきますが、DOBOT(ドボット、ドゥボット)では日本語サイトが用意されていません。
そのため、インターネット上では情報の収集が難しいのが現状でして、可搬量や制御盤、材質などが公開されていません。
カタログは日本向けに作られたものがありますので、もし気になる方は弊サイトより資料をダウンロードください。
カタログのダウンロードはこちら
そもそもDOBOT(ドボット、ドゥボット)について分からないという方はこちらは、下記より前回の記事を先にご覧ください。
DOBOT(ドボット、ドゥボット)について知りたい方はこちら
それではDOBOT(ドボット、ドゥボット)のCRシリーズについて紹介していきます。
CRシリーズとは
CRシリーズはDOBOT(ドボット、ドゥボット)が開発した協働ロボットです。可搬質量によって、3kg、5kg、7kg、10kg、12kg、16kgなどいくつかのモデルに分かれており、各種ワークに対応可能です。
CRシリーズ比較まとめ
製品名 | CR3 | CR3L | CR5 | CR7 | CR10 | CR12 | CR16 | |
本体重量 | 16.5kg | 39.5kg | 25kg | 24.5kg | 40kg | 39.5kg | 40kg | |
定格可搬質量 | 3kg | 3kg | 5kg | 7kg | 10kg | 12kg | 16kg | |
稼働半径 | 620mm | 1700mm | 900mm | 800mm | 1300mm | 1200mm | 1000mm | |
最大アームリサーチ | 795mm | 1919mm | 1096mm | 990mm | 1525mm | 1425mm | 1223mm | |
定格電圧 | DC48V | DC48V | DC48V | DC48V | DC48V | DC48V | DC48V | |
最大稼働速度 | 2m/s | 4m/s | 3m/s | 3m/s | 4m/s | 4m/s | 3m/s | |
関節稼働範囲 | J1 | ±360° | ±360° | ±360° | ±360° | ±360° | ±360° | ±360° |
J2 | ±360° | ±360° | ±360° | ±360° | ±360° | ±360° | ±360° | |
J3 | ±155° | ±170° | ±160° | ±160° | ±160° | ±160° | ±160° | |
J4 | ±360° | ±360° | ±360° | ±360° | ±360° | ±360° | ±360° | |
J5 | ±360° | ±360° | ±360° | ±360° | ±360° | ±360° | ±360° | |
J6 | ±360° | ±360° | ±360° | ±360° | ±360° | ±360° | ±360° | |
関節最大速度 | J1/2 | 180°/s | 120°/s | 180°/s | 180°/s | 120°/s | 120°/s | 120°/s |
J3/J4/J5/J6 | 180°/s | 180°/s | 180°/s | 180°/s | 180°/s | 180°/s | 180°/s | |
製品名 | CR3 | CR3L | CR5 | CR7 | CR10 | CR12 | CR16 | |
先端I/O | DI/DO/AI | 2 | 2 | |||||
AO | 0 | 0 | ||||||
通信ポート | 通信 | RS485 | RS485 | |||||
制御盤I/O | DI | 16 | 16 | |||||
DO/DI | 16 | 16 | ||||||
AI/AO | 2 | 2 | ||||||
ABZインクリメンタルエンコーダー | 1 | 1 | ||||||
繰返し制度 | ±0.02mm | ±0.05mm | ±0.02mm | ±0.02mm | ±0.03mm | ±0.03mm | ±0.03mm | |
通信方法 | TCP/IP,Modbus,EtherCAT,ワイヤレスネットワーク | TCP/IP,Modbus,EtherCAT,ワイヤレスネットワーク | ||||||
IPクラス | IP54 | IP54 | ||||||
温度範囲 | 0℃~45℃ | 0℃~45℃ | ||||||
標準消費電力 | 120W | 300W | 150W | 150W | 350W | 350W | 350W | |
材質 | アルミ合金、ABSプラスチック | アルミ合金、ABSプラスチック |
CRシリーズ制御盤
型番 | CC16X |
制御盤寸法 | 長さ360mm × 幅160mm × 高さ402.4mm |
制御盤重量 | 12kg |
入力電源 | 単相110V/220V AC, 7.5A, 50/60HZ |
出力電源 | 48V,20A |
適用モーター出力(最大) | – |
ブレーキ抵抗 | 17W, 10Ω四個 |
適用エンコーダータイプ | – |
通信ポート | EtherCAT(外部拡張軸用),Ethernet |
I/Oポート | |
I/Oポート | 16チャンネルデジタルアウトプット |
16チャンネルデジタルインプット/アウトプット(多目的) | |
2チャンネルアナログアウトプット(0V-10V 電圧, 4mA-20mA 電流) | |
2チャンネルアナログインプット(0V-10V 電圧, 4mA-20mA 電流) | |
1チャンネルABZ インクリメンタルエンコーダーインプット | |
ティーチング方法 | ハンディティーチングデバイス/アプリ |
プログラミング言語 | スクリプト言語 |
ビジュアルプログラミング(Blockly) | |
取り付け方法 | 床に設置 |
環境 | 温度:0℃~45℃ / 湿度:≦95%,かつ結露無し |
保護クラス | IP20 |
冷却方式 | 強制風冷 |
安全機能 | 緊急停止機能、拡張可能な安全ポート(I/Oポートを介する制御可能) |
指示ランプ状態 | 通常状態下で電源オンの時、指示ランプの赤ランプが常時点灯。電源オフの時、指示ランプが消灯。 |
メンテナンス | 診断ツール |
電源遮断時の零相保存機能 | |
拡張可能なリモートサポート機能 |
CR3
導入業界・分野
- 食品化学
- 家具家電
- 金属加工
- 自動車部品
- 3Cオートメーション
活用例
- 3C業界の生産ライン追跡
- 動的ロック
- 生産ラインアセンブリ
- 小型ローディング/アンローディング
CR3L
導入業界・分野
- 食品化学
- 家具家電
- 金属加工
- 自動車部品
- 3Cオートメーション
活用例
- 3C業界の生産ライン追跡
- 動的ロック
- 生産ラインアセンブリ
- 小型ローディング/アンローディング
CR5
導入業界・分野
- 3Cオートメーション
- 食品包装
- 家具家電
- 金属加工
- 自動車部品・付属品
活用例
- 生産ラインのローディング/アンローディング
- 動的ロック
- 生産ラインアセンブリ
- 材料加工(研磨・研削)
CR7
導入業界・分野
- 3Cオートメーション
- 食品包装
- 家具家電
- 金属加工
- 自動車部品・付属品
活用例
- 生産ラインのローディング/アンローディング
- 動的ロック
- 生産ラインアセンブリ
- 材料加工(研磨・研削)
CR10
導入業界・分野
- 食品化学
- 家具家電
- 金属加工
- 自動車部品
活用例
- 工作機械ローディング/アンローディング
- 重負荷材料の選択・配置
- デパレタイジング/パレタイジング
- 材料加工(研磨・研削)
CR12
導入業界・分野
- 食品化学
- 家具家電
- 金属加工
- 自動車部品
活用例
- 工作機械ローディング/アンローディング
- 重負荷材料の選択・配置
- デパレタイジング/パレタイジング
- 材料加工(研磨・研削)
CR16
導入業界・分野
- 製薬・化学工業
- 家具家電
- 金属加工
- 自動車製造
活用例
- 工作機械ローディング/アンローディング
- 重負荷材料の選択・配置
- デパレタイジング/パレタイジング
- 材料加工(研磨・研削)
CRシリーズ協働ロボット制御ソフト
DOBOT SCStudio
DOBOT(ドボット、ドゥボット) CRシリーズのWindows対応制御ソフトです。
どなたでも使いやすいインターフェイス、ドラッグ&ドロップでのグラフィカルプログラミング、ユーザーによる二次開発も可能となっています。
また、仮想環境にて実際のワークのシミレーションも実現しています。
CRStudio
CR StudioはDOBOT(ドボット、ドゥボット)CRシリーズロボットのモバイル制御ソフトウェアです。
SCStudioと同じようにドラッグ&ドロップでのグラフィカルプログラミングをサポートし、プログラミングの基礎がないユーザーでもすぐに使うことができます。
また、プログラミングスキルがあるユーザーに向けて、スクリプトプラグラミングも提供しています。
dobotStudioPro
こちらは、今年出たソフトで日本語表示・操作にも対応しています。
今後のメインソフトはdobotStudioProに移行していくでしょう。
もちろん、ドラッグ&ドロップでのグラフィカルプログラミングもサポートしていますし、アクションにパラメータを渡し、プラグラミングのスクリプトを自動で生成することもできます。
DOBOT(ドボット、ドゥボット) の型式ですと、M1 Pro、CRシリーズ、MG400で使用可能です。
※MacOSには対応していません。
CRシリーズの特徴
使いやすさ|学びやすさ、自在な操作
ドラッグ&ドロップで操作のできるグラフィカルプログラミングで、簡単にシステムを構築することができるので、これからエンジニアを目指す方の学習に活用することができます。
従来のロボットの操作に用いられていたリモコンでの操作だけでなく、タブレットやスマートフォンから連動も行えるため、特殊なセットアップは必要なくアプリをダウンロードするだけです。
安全性|安全な生産、安心な協働
経済性にもつながってきますが、CRシリーズには100分の1秒単位で、リアルタイムでの周辺監視機能があります。15cm以内での衝突前空間検知、早期検知によって事故を未然に防ぎます。
人体の安全のほかに、操作・プログラムミスによる、ロボットや周辺設備の破損を防げます。
利便性|設置は簡単で、すぐに使用可能
DOBOT(ドボット、ドゥボット)のCRシリーズは、最短20分で設置が完了し、1時間で使用準備が完了します。従来のロボットと比べても、導入コストも圧倒的に低くなっており、時間も費用も最小限で抑えることができます。
また、CRシリーズは、よく使用される周辺機器とも互換性があり、現場で発生するワーク、もしくは既に自動化されているワークのさらに高度な要望に対しても、柔軟に対応が可能です。
経済性|高いコストパフォーマンス
CRシリーズは、協働ロボットなので安全策を必要とせずセーフスキン機能が搭載されています。人間がロボットと15cm以内に近づいた場合、自動で停止します。
安全策が必要ないということは、より効率的にロボットを配置することができ、ワークの生産性を最大化することができます。CRシリーズの耐用時間は32,000時間であり、単位を年に変換すると3.65年に相当します。エネルギー消費も少ないため効率が上がることは間違いありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は型式についてまとめましたが、またの機会に型式ごとの活用例を業界名だけでなく、さらに詳細にまとめたいと思います。
それからDOBOT(ドボット、ドゥボット)の正規代理店である弊社(フレアオリジナル)では、日本全国どこでも実機でのデモをお試しいただけます。
ご要望の方は弊サイトフォームよりお問い合わせください。
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